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読んだ本、これから読む本

実はこの前にもいろいろ書くことをためていたのですが、読み返しているうちにダメになってきたので、細かいことは抜きにして、この前の投稿で購入した本など、最近読み終わったものの簡単な感想と、今日また神保町で買ってきたものなど、これから読もうと思っている本について書いておこうと思います。

読み終わった本

「物理学者の心」(寺田寅彦中谷宇吉郎

良かったです。物理学科のみならず、科学を志す人は一回は読んでいいと思います。また、科学には全く関係のない人でも、世の中の様々な事象に対する気付きや、自分の仕事に対する熱意などを見直すいい本になるのではないかと思います。また度々読み返すと思います。

「ぼく自身あるいは困難な存在」(ジャン・コクトー

正直読んでて苦しくなってきました。著者が病床に臥している時に書かれたものであったり、かなり内面の感情、孤独を色濃く書いたものであるので、共感こそすれ、気持ちのよくなるものではありませんでした。それから、これは僕の知識のなさからくるものですが、様々なその当時の小説家、作詞家、俳優などに関する話が多くあり、具体的な話として見れば少々わかりづらいところがあります。しかし、その表現ははっとさせられるものが多く、人によって様々な感覚を呼ぶ本かもしれません。僕が辛くなったのも、その表現力のなせるものです。あと、どうでもいいことかもしれませんがフランス人って「ジャン」って名前の人多いですよね?英語のジョンみたいなものなのかな?

「若者の思索のために」(下村湖人

事前の評価の通り、なかなか良い本でした。一般論として若者が知っておくべき、今後の人生で何を考え、意識するべきか、著者の下村さんの思いが率直に書かれていて、好感が持てました。まさしく若者が読むべき本でしょう。ですが、僕は読みながら少し主張が一方的というか、説教されているような気持ちにならないでもありませんでした。とはいえ、筋が通っていて、スッキリした物言いをする人だなぁと思いました。

羊をめぐる冒険」(村上春樹

楽しく読めました。特別深いメッセージ性があるわけでは無いように思いましたが、読んでいるうちにだんだんと引きこまれてその場にいるような感覚は、久しぶりに味わったものでした。小説や本をあまり読まない人でも、気軽に読めるのではないかと思います。鼠三部作の最終部らしいので、あと2つの「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」も読んでみたいと思いました。

沈黙の春」(レイチェル・カーソン

言わずとしれた有名な本です。書籍として初めて除草剤や殺虫剤などの農薬の危険性を訴えたもので、データに基づいてこれらの物質を大量に散布することの害について訴えており、その代わりとなる、他の生物種によって数を抑制する方法や、生殖ホルモンを用いて繁殖を抑制する方法なども提案されています。現在の日本の農薬の使用状況などについて興味が湧いてしまったので途中で農薬工業会のホームページを見て調べるなど、現実の生活と密着した話題であるが所以に、インパクトのある内容でした。確かに、真面目に考えるべき問題です。

「INVESTIGATIONS ON THE THEORY OF THE BROWNIAN MOVEMENT」(ALBERT EINSTEIN)

アインシュタインというと相対性理論の方の印象が強い人もいると思いますが、実は拡散やブラウン運動の理論的な話をしたのもこの方です。生物の授業の中で少しかじって勉強したので、原書(といっても英語に訳した訳書なんですが)を読んで勉強してみようと思ったわけです。理解したというには遠いかもしれませんが、とりあえず式を追いながら、何を考えてそうしたのかまではわかったと思うので、一旦これで良しとします。

これから読む本

ティファニーで朝食を」(カポーティ

なんとなく買いました(笑)映画もちゃんと通しては見たことないので、先入観なく読めそうです。自由な女性っていいですよね。

神曲」(ダンテ)

これも有名な本です。なんで買ったのかと言われれば、これまで読んだいろいろな本で引き合いに出されていたり、ダンテという人そのものについて興味が湧いたりしていたので、一回は読んでみようと思ったからです。「知的人間生活」(ハマトン)の影響もあります。長いのでゆったりゆっくり読みたいと思います。

「生物集団の数学<上>」(ホルスト・R, ティーメ)

この前買った本ですが、結局最後に回されています。今ノートを採りながら地道に読んでます。これから輪講なども始まって忙しくはなると思いますが、自由な時間はできるだけ読み進めたいもの。あと下巻もほしい。